似合わない赤い靴を履く理由
今回は小学館さんから
「鉄楽レトラ」です( ˙Ο˙ )！
こちらは全6巻で完結済みです！
バスケをやってたけど、ある事をきっかけに辞めてしまい、
バスケシューズを捨てようとした所に
同じように赤い靴を捨てようとした女の子がいた
2人は靴を交換して…………
……みたいな感じです！
この話は主人公(一ノ瀬)の成長と、
フラメンコが主軸の物語です
フラメンコって結構珍しいと思いますよね
最初は一ノ瀬はバスケをしてて、
初心者の同期の子に教えてあげていたんですけど
元々一ノ瀬は背が大きい方でも、手が大きい方でもないので、
どんどん後から始めた子が上手くなって抜かさせちゃうんです
それに嫉妬してしまい、1on1の際に
引っ張って気絶させてしまうんです
子供の頃や思春期にはこういう感情が特にありますよね…………
そしてチームからも浮いてしまって、バスケを辞めて引きこもってしまうんです
女の子(藤本)はフラメンコを習っていたけど、
長身で手足が大きく向いてないことに気づき辞めてしまいます
その2人がたまたま出会い、一ノ瀬が藤本の辞めた理由を聞き、バスケをすすめます
そして2人は靴を交換して別れます
そこから時間がとんで、
高校になり藤本はバスケをしていきます
一方一ノ瀬は妹や、たまたま藤本を見て
譲り受けた赤い靴でフラメンコに奮闘していきます
最初は女性物の赤い靴でフラメンコなんて、
皆から馬鹿にされたりもします
でも彼なりに成長しようとしていくのがいいです
この作品は、結構シビアというか、
リアリティあります
主人公が劇的にフラメンコが上手くなる訳でもないです
あとは、主人公が初めにやってしまった行為は、結構中学生のときにありえるのではないかなと……
主人公が可哀想な過去があって、引きこもってるという漫画多いと思うんですけど
例えばいじめとか、家庭内の事とか、両親を亡くすとか。。。
でもこれは、主人公自体が心の未熟さからきた失敗というか、、、
そういう過去？出来事？を珍しく感じました
最初の方だと、妹の話が結構好きでした
普通、兄が自分がいけないことして勝手に引きこもってたら、冷たい目で見る方が多いと思うんですけど、
この妹は違います
ずっと気にかけてます
言葉数は少ないですが笑
しかも、兄が起こした事のせいで、被害者の妹などからいじめをうけます
ある時、運悪く顔に残るほどの傷をおわされます
その時の言葉がすごく胸に詰まります……
この作品他のキャラのエピソードも丁寧ですごく好きです
フラメンコが歌、ギター、ダンスの3人組なので、メインは主人公含めた3人です
それぞれ悩みや、トラウマを抱えていて、
それを不器用なりに乗り越えようとしているのが素敵です
市川くんはぽっちゃりしていて、気が弱くていじめられっ子気質
でも、一途で素直で健気という言葉が合います！
途中恋に落ちるのですが、その時の健気さがなんとも言えないです
菊池くんは、ポーカーフェイスな男の子
昔は聖歌隊に入っており、ボーイソプラノが綺麗でもてはやされていました
だけど、発表会中に変声期になってしまい、心無い言葉や、人が離れていくことを経験し、
多くの人に注目されると気を失ってしまいます……
皆色んなものを抱えているんですよね。。
だけど、最後はハッピーエンドで爽やかな気分になります◡̈*
絵柄も綺麗ですし、表紙の水彩画ぽいのが綺麗です！
何かにつまずいたり、自分って何があるんだろう……って悩んだりしたときに
読んで欲しい1冊です∠( ˙-˙ )／
